胎嚢が見える(2017年7月)
「妊娠したようだ」と臼井医院に電話し、受診。
土曜だったので、パートナーも一緒に行く。
彼に婦人科の診察台がどんなものなのか、ぜひ見てほしい。
足を広げて屈辱的なポーズをみんなとっているんだと、見てほしいのよね。
いつもの院長(男性)ではなく、今日は女性の医師。
女性同士だからなのか?エコーの挿入がけっこう荒くてムっとする。
「胎嚢が見えますね」
その後の問診では
「5週くらい。7ミリですね」
と無表情で言うだけで、おめでとうでもなければ、今後の注意点も何もなし。
そして
「次は2週間後に来てください。その時までにどこで産むか決めてください」
だって。
なにこの事務的な対応?
不妊治療クリニックって、治療中は一生懸命だけど、いざ妊娠するとこんな感じ?
私いま、豆みたいな胎嚢(赤ちゃんの袋)見たのよ。
妊娠って聞いてびっくりしてんのよ。
この先ちゃんと育つのか、どう生活していったらいいのか、
わかんないことばっかよ。
もう病院決めろって!?
「出産する病院について何か情報はないのでしょうか」
と聞くと
「ありません。ご本人で調べてください。」
だって。
そりゃあそうだろうけど、出産時40歳超える人にもそんな対応かい・・・
頑張って通ったのに、なんのねぎらいも情報提供もないのか。
もう少し胎嚢が育って、赤ちゃんの心音が確認できたところで臼井医院は卒業、出産する病院を受診することになるらしい。
どうせまだ臼井医院に通うなら、院長と話した方がいいわ、ということで、次回は院長指名で予約。
臼井医院の雇われ医師はダメ。
人工授精2回目の結果(2017年7月)
2回目の人工授精から約2週間、生理が、来ない・・!?
毎月本当にぴったりと来ていただけに、3~4日遅れると「まさか・・・」という気がしてきた。
6日遅れた時点で妊娠検査薬を使ったところ、陽性。
「卵管閉塞だから体外受精しかない」
と言われた日暮里レディースクリニックでの診断から半年。
「卵管は狭いけど、閉塞ではないよ」
と言われた臼井医院。
結果的には人臼井医院での人工授精で妊娠できた!
諦めつつも受けていたのだけど、まずはよかった。
ちょっとぉ、日暮里レディースクリニック!
あなたの一言で、ものすごく傷ついたし、悩んだ。
あの鬱々とした時間を返してほしい。思い出すとムカっ。
人工授精2回目(2017年6月)
2回目の人工授精の日。この日は平日。
出勤前のパートナーはトイレで精液を容器に入れて渡してくれた。
この日は大雨。
上下山用の雨具を着て、自転車をこいで、9時前には臼井医院に到着。
前回は8人の流れ作業だったが、この日は私しか人工授精希望者はいなかった。
プラスチック容器を提出し、11時に戻るように言われ、また大雨の中自宅へ帰る。
「私ってこんな日にえらい。こんなに頑張ってる!」
朝食をとって11時に臼井医院へ。
さすがに上下雨具で自転車の患者はおらず、やや場違いな感じだが、勝手にべちゃべちゃな雨具を階段の手すりにかけて乾かしておく。
前回のように待たされることもなく、別室に通され、院長自ら施術してくれる。
「ちょうどいいタイミングでしたよ」
とのお言葉。
また約2万円なり。
これで前回と合わせて4万円か~~~
(ちなみに通常に診察費は私が出しているが、卵管造影検査や人工授精についてはパートナーから半額徴収している。お互いの責任だからね。)
成果は見えるのだろうか・・・
まぁ、今回もうまくいかないかもな、と半分諦めつつも、やることはすべてやったという達成感がほしい私。
人工授精1回目(2017年5月)
ようやくタイミングが合い、人工授精に進むことになった。
排卵日直前に臼井医院を受診し、人工授精の日を指定される。
私の場合はたまたま土曜日。
精液採取用のプラスチック容器やカップルの同意書、当日の注意が書いた紙を渡される。
・当日は8時半~9時に精液を持ってクリニックに来ること。
・容器には診察券番号、名前、採取時間
・人工授精は11時頃から開始。
・採取日前5日間は禁欲。
・人工受精後は2週間黄体ホルモンの錠剤(デュファストン)を飲む必要があるので、
事前に薬局で購入すること(処方箋は事前にもらえる)。
といった内容が書かれている。
当日、いつもなら土曜の朝はゆっくりだが、パートナーには8時ごろに精液を容器を入れてもらい、アルミホイルで包み、私がお腹で保温しながら(人肌くらいの温度がちょうどよい)8時半に自転車で自宅発。8時45分には臼井医院に到着した。
検査室のスタッフにプラスチック容器を渡し、待合室のソファに座っていると、スタッフがやってきて全体に声をかけた。
実は周りにいた一般の患者さんと思っていた人たちはみんな今日人工授精の女性たちだったのだ!
総勢8名。
順番に再集合時間が発表される。
「○○さん、○○さん、○○さん、11時に戻ってきてください」という感じ。
私は11時20分再集合と言われる。
その間に医院のスタッフが精液を洗浄するそうだ。
2時間以上あるので、いったん自宅に帰って朝食を取ってからまた臼井医院へ。
人工授精の待ち人たちは3回に分けて、2~3人ずつ奥の別室へ通されているようだ。
私の回は3人呼ばれ別室へ。
何が待っているのかと思ったら、カーテンで仕切られた診察台が1台。
順に下着を脱いで診察台に上がり、洗浄の終わった精液を注入される、という仕組み。
なんだか流れ作業的な感じ・・・工場みたいな・・・
初めて会う女性の医師が担当で、診察台に上がるとまず、精子の状態(量、濃度、運動量)と洗浄後の結果をプリントした紙をくれる。
「とてもいいですよ!」
そして膣にほそーい管を通し、エコーで見ながら子宮口へ到達。
管の先につけた細い注射器をチューっと注入。
画面を一緒に見られるのでよくわかるし、面白い。
最後に、1日だけ飲む抗生剤と黄体ホルモン錠剤の説明を受けて終了。
会計は約2万円。
これで妊娠したら「あなたは2万円でできた子だよ~」といつか言ってしまいそう、と思いながら帰ったのでした。
2回目の卵管造影検査(2017年3月)
2回目のヒューナーテストの時に次は卵管造影検査を受けたいと言ってあったので、生理開始に合わせて臼井医院を予約。
経血がなくなり、かつ、排卵前、という非常に限られたタイミングでしかできない検査なので、仕事も急きょ午後休むことにする。転職してまだ2か月経っていないので、休むのはまだ気がひける。でも自分の体の方が大事だからね。
子宮内にチューブを装着し、専用の検査台へ。
レントゲンを通して自分の子宮や卵管周辺がモニターに移され、チューブから造影剤が挿入される。
ところが、痛い!本当に痛い!
お腹をつかまれているような、変な感覚の痛さで、あまりの痛みに声も出なくなってしまった。
文字通り「歯を食いしばる」私。
こんなにつらいのに、「歯を食いしばるってこういうことか」と妙に納得。
そして冷や汗がぶわーっと吹き出る。
「じゃあここでやめようかー」
と医師が言ったので
「もしや検査失敗?お金とられるんだよね」
などと不安に思う。
よっぽど蒼白になっていたのか、看護師さんに
「少し休んだ方がいいですよ」
と言われ、クリニック2階の入院棟でベッドに案内された。
看護師さん、冷静で優しくて
「昨年も違うクリニックでこの検査したんですけど、ここまで痛くはなくて・・・」
と話すと
「たぶん先生が卵管を通そうとしていたからだと思いますよ。
痛くなければ、もうワンショット通ったかも」
と説明してくれた。
疲れていたので、30~40分寝てしまった。
落ち着いてから改めて診察室に入り、医師の話を聞くと、
「卵管が細くなってはいるけど、閉塞ではないですよ」
とのこと。
「え?日暮里レディースクリニックでは卵管閉塞で体外受精しかないって言われたのに!?私それでしばらくものすごーく落ち込んで、たくさん悩んだのに。なんだったのよ!?」
医者によって検査のやり方とか見立てって違うものなんだなーと実感。
ちょっとばかりお金はかかっても、気になることは複数のクリニックに行ったほうがいい。
卵管を通すには手術と注水の2種類があるそうだが、以前も書いたとおり手術は別のクリニックにいかなければならず、数か月待ち。
「注水はどうですか?」と聞くと
「検査と同じくらい痛いよ。手加減できない分、もっと痛いかも」
と言われ、即座に
「痛いのはイヤです」
と答えてしまった。
そんなんじゃ出産できないよと言われそうだが、いや、私は無痛分娩がいいな。
「人工授精してみましょうか?」
おぉ、体外受精しかないと言われたのに、他の方法も取れるの?
だったらやってみようか。
2回目のヒューナーテストを受ける(2017年2年)
1月に初めてヒューナーテストを受けたら「相性が悪い」「精子が子宮まで届いていないようだ」という診断。
じゃあ、次どうしたらいいの?と迷いに迷って、もう一度卵管造影検査を受けてみようかなという気分になっていた。
日暮里レディースクリニックでこの検査を受けて「卵管閉塞」と診断された。
これがモヤモヤの原因なんだろうな、きっと。
だから、さすがに2軒目の臼井医院でも同じように言われたら、体外受精しか選択肢がなくても納得できる、と思うようになっていた。
2月の生理が来た時に病院に電話したところ、思いがけず
「もう一度ヒューナーテストを受けてください」
との回答で、とりあえず予約。
今度の予約は月曜の11時30分。ということは、日曜23時30分までにセックスをすること。
本当に、この色気のないスケジュール管理、楽しみたいセックスが作業になってくる。
ヒューナーテスト当日、医師の診断は・・・
「うーん、精子死んでました」
今回は電子顕微鏡の動画を見せてくれた。
精子がきちんと子宮まで運ばれていれば、検査時に体内に残っている精子がうようよ見えるはずなのに、私の場合、本当に、いない。
「あ、これは死んだ精子ですねー」
などと医師が説明してくれる。
これは分泌物の相性の問題だからどうしようもないのだろうけど、私の自己主張の強い性格から出される頸管粘液が、パートナーのどちらかというとオドオドして頼りない性格の精子を殺しているのではないだろうかと本気で考えざるを得ない出来事、だった。
ヒューナーテストは性格を表すのか??
(そんなわけないけど)