事実婚コンシェルジュ

事実婚を実践しています。妊活の記録に関連して、社会の中の「ジェンダー」や「多様性」について思うことを書いています。

流産の兆し(2017年8月)

お休みにもかかわらず院長が診察してくれた。

エコーを見ると、まだ胎嚢は子宮内にあった。

「胎嚢が子宮口あたりまで下がっているから、手術した方がいいね。

明日、大高医院に行ってもらえる?紹介状書きますから。」

「自然にしておいても出るんでしょうか」

「そうだねー。でももっと痛いと思うよ」

「え、痛みがさらに強くなる可能性があるってことですか?」

 

今朝ですらけっこうお腹がいたかったのに、もっと痛くなるのか。

手術を選ぶと全身麻酔をして胎嚢を引っ張り出す。

どちらにしても、痛い。痛いのは、やだ。でも・・・

「先生が行った方がいいと言うのなら、行きます」

と答えて紹介状をもらう。

今日は看護師さんも会計の人もいないので、先生ワンオペで、支払いもできず。

 

パートナーが

「次もチャレンジする場合気をつけることはありますか」

と聞いてくれた。

「手術したら、次の生理後、1周期はお休みね。

でも妊娠できるってことは証明されたから」

との回答。

そうね、日暮里レディースクリニックで「体外受精しかない」って言われたのに、人工授精で妊娠できたんだから、それは自信を持っていいかもしれない。

 

帰宅後、彼が夕食の準備をしてくれて、私は横になっていると、今朝よりもっと強い腹痛がやってきた。

トイレに行くと鮮血が止まらない!

寝ていても痛いし、座っても痛いし、トイレに行くにも腰をかがめて歩かないといけないくらい痛い。

よくもこんなに出るなというくらい真っ赤な血が出る。生理2日目の比じゃない。

9時すぎにようやく落ち着いて、シャワーを浴びて寝るが、夜中の2時半に目覚めたら今度は眠れなくなってしまった。翌日手術だというのに・・・

突然、血の塊が出てきた(2017年8月)

前回受診してから4日後の朝、トイレに行ったら突然ドロっとした血の塊が出てきて驚いた。前夜からお腹が痛くて思い感じだった。

うわっ、これが流産?どうしよう。

臼井医院はその日から夏休み。職場に着いてから緊急用の携帯に電話した。

「流産したみたいなんです」

と事情を説明。臼井医院側も電話をかけてきそうな人リストに入れていたようで、すぐに理解してくれて、院長に確認してコールバックします、とのこと。

5分ほどで電話をもらい

「今日の4時くらいなら開けられるから、来てください。

ご家族は来られないですか?」

 

え!今日から休みなのに診察してくれるの!?

職場には急用ができたと説明し、4時に間に合うよう早退することに。

私の職場はそのへんかなり自由なのでありがたい。

無理だろうと思いつつ、パートナーにラインし、家族も来れないかと聞かれていることを伝える。

ちょうどこの頃、彼とケンカ中で、しばらくろくに口も聞いていなかったし、もう続けられないかもと思っていたくらいだった。

来るはずないと思っていたので、そのままスマホをかばんにしまって、夕方職場を出たら、なんと、彼は仕事の都合をつけて臼井医院の最寄り駅に向かってくれていた。

こんな気持ちが残っていたのかと、涙が出そう。

 

 

8週目、育っていない(2017年8月)

前回の診察から1週間後、再受診。

そろそろ胎児の心拍も見えて、臼井医院卒業!?なんて淡い期待を抱いていた。

一方で生理の終わりのおりもののような、茶色い出血が数日続いていることは気になっていた。

でも妊娠初期はいつ出血してもおかしくない、という説明をネットで見て、そんなものかなと勝手に解釈していた。

 

エコーを見た院長

「大きくなっていないね・・・」

とのコメント。

たしかに、映像を見ると、先週からそれほど育っていない。

がーん。

「うまくいかないですね・・・」

「そうだねー」

 

様子を見てみましょう、ということにはなったが、あいにくその翌週は臼井医院、夏季休暇に突入。

緊急の場合は臼井医院の携帯番号に電話すること、処置が必要な場合は院長の同期の医院を紹介することを伝えられた。

 

あぁ、育っていないのか。

この出血は流産しそうっていうことなのか。

誰のせいでもないのはわかっているけど、私が不安すぎたのかな、体冷やしちゃったのかなとか、考えてしまう。

7週目(2017年8月)

妊娠がわかって2度目の受診は院長を指名。

「先生、妊娠したんです」

「あー、よかったねー!」

前回の事務的な対応に比べて、院長はいつも抑え気味だが人間的な対応をしてくれる。

 

エコーを見て、胎嚢を確認。

ネットなどの情報だと7週目あたりに胎児の心拍が確認できることが多いとか。

なんとなく、胎嚢の中にある、点のような「胎芽」が動いているように見えるけれど気のせいだろうか。

「うーん、ピクピクしているようにも見えるけど、まだわかんないね」

と院長に言われる。

 

「あのー、まだ『おめでとう』ではないんでしょうか」

前回の医師の事務的な対応も皮肉って、聞いてみた。

「まだ・・・、そうですね・・・」

という歯切れの悪い答えがちょっと引っかかったけど、

相変わらずなんかだるい、高温が続く、お昼に食欲がわかない、といった

つわりのような症状は続いていた。

 

胎嚢が見える(2017年7月)

「妊娠したようだ」と臼井医院に電話し、受診。

土曜だったので、パートナーも一緒に行く。

彼に婦人科の診察台がどんなものなのか、ぜひ見てほしい。

足を広げて屈辱的なポーズをみんなとっているんだと、見てほしいのよね。

 

いつもの院長(男性)ではなく、今日は女性の医師。

女性同士だからなのか?エコーの挿入がけっこう荒くてムっとする。

「胎嚢が見えますね」

その後の問診では

「5週くらい。7ミリですね」

と無表情で言うだけで、おめでとうでもなければ、今後の注意点も何もなし。

 

そして

「次は2週間後に来てください。その時までにどこで産むか決めてください」

だって。

 

なにこの事務的な対応?

不妊治療クリニックって、治療中は一生懸命だけど、いざ妊娠するとこんな感じ?

私いま、豆みたいな胎嚢(赤ちゃんの袋)見たのよ。

妊娠って聞いてびっくりしてんのよ。

この先ちゃんと育つのか、どう生活していったらいいのか、

わかんないことばっかよ。

もう病院決めろって!?

 

「出産する病院について何か情報はないのでしょうか」

と聞くと

「ありません。ご本人で調べてください。」

だって。

そりゃあそうだろうけど、出産時40歳超える人にもそんな対応かい・・・

頑張って通ったのに、なんのねぎらいも情報提供もないのか。

 

もう少し胎嚢が育って、赤ちゃんの心音が確認できたところで臼井医院は卒業、出産する病院を受診することになるらしい。

どうせまだ臼井医院に通うなら、院長と話した方がいいわ、ということで、次回は院長指名で予約。

 

臼井医院の雇われ医師はダメ。

 

 

人工授精2回目の結果(2017年7月)

2回目の人工授精から約2週間、生理が、来ない・・!?

毎月本当にぴったりと来ていただけに、3~4日遅れると「まさか・・・」という気がしてきた。

6日遅れた時点で妊娠検査薬を使ったところ、陽性。

 

「卵管閉塞だから体外受精しかない」

と言われた日暮里レディースクリニックでの診断から半年。

「卵管は狭いけど、閉塞ではないよ」

と言われた臼井医院。

結果的には人臼井医院での人工授精で妊娠できた!

諦めつつも受けていたのだけど、まずはよかった。

 

ちょっとぉ、日暮里レディースクリニック!

あなたの一言で、ものすごく傷ついたし、悩んだ。

あの鬱々とした時間を返してほしい。思い出すとムカっ。

人工授精2回目(2017年6月)

2回目の人工授精の日。この日は平日。

出勤前のパートナーはトイレで精液を容器に入れて渡してくれた。

この日は大雨。

上下山用の雨具を着て、自転車をこいで、9時前には臼井医院に到着。

前回は8人の流れ作業だったが、この日は私しか人工授精希望者はいなかった。

プラスチック容器を提出し、11時に戻るように言われ、また大雨の中自宅へ帰る。

 

「私ってこんな日にえらい。こんなに頑張ってる!」

朝食をとって11時に臼井医院へ。

さすがに上下雨具で自転車の患者はおらず、やや場違いな感じだが、勝手にべちゃべちゃな雨具を階段の手すりにかけて乾かしておく。

 

前回のように待たされることもなく、別室に通され、院長自ら施術してくれる。

洗浄後の精子の状態も、排卵の状況もよかったらしい。

「ちょうどいいタイミングでしたよ」

とのお言葉。

 

また約2万円なり。

これで前回と合わせて4万円か~~~

(ちなみに通常に診察費は私が出しているが、卵管造影検査や人工授精についてはパートナーから半額徴収している。お互いの責任だからね。)

 

成果は見えるのだろうか・・・

まぁ、今回もうまくいかないかもな、と半分諦めつつも、やることはすべてやったという達成感がほしい私。