事実婚コンシェルジュ

事実婚を実践しています。妊活の記録に関連して、社会の中の「ジェンダー」や「多様性」について思うことを書いています。

再び日暮里レディースクリニックへ(2016年12月)

臼井医院の体外受精の勉強会に参加後、せっかくなら臼井医院も受診してみようと思った。

ひとりで悩み続けても出口が見えないし、少々お金はかかっても、複数の専門家の意見を聞くことに損はない。

 

検査をいくつか受けた日暮里レディースクリニックで、まだ血液検査の結果が出ていなかったことが気になっていたので、年末ぎりぎりに予約をとって行ってきた。

AMH(抗ミュラー管ホルモン)、抗精子抗体検査ともに問題なし。

AMHでわかるとされる、現在の卵子の在庫数の値は平均より上のようだったが、私はてっきり、卵子の「在庫数」が「あと何個」とわかるのかと勘違いしていた。

 

精子抗体検査は特に勧められなかったのだが、念のため受けたもの。

女性によっては精子が体内に入ることに免疫があり、異物として受け入れないことがあるらしい。私には幸いそのような抗体はなかった。

 

説明した医師(男性)にいくつか質問。

 

私「今後体外受精に進む場合、排卵誘発方法がいくつもあるようですが、私の場合、どのような方法が適しているでしょうか」

 

医師「その時来てみないとわかりません」

 

私「クリニックの方針や、おすすめする方法もないのでしょうか」

 

医師「その人によって違うので」

 

私「体外受精が必要だとわかってはいるのですが、悩んでいます。重大な決断をそう簡単にはできないし、もっと情報が必要なので、他の医院にも相談したいと思っています。その場合は紹介状を書いてもらった方がよいのでしょうか。どういう方法で受診するのが一番良いのか教えてほしいのですが。」

 

医師「え?何がほしいんですか?紹介状?それともセカンドオピニオンって書けばいいんですか」

 

私「いや、私も初めてのことでどうしたらよいのかわからないので、ベストな方法を知りたいだけなんですけど・・・まだ転院すると決めたわけでもないですし・・・」

 

医師「じゃ、手紙書いときます」

 

私「いくらくらいかかるでしょうか」

 

医師「受付で聞いてください(ピシャッ)」

 

なんか医師が逆ギレ。明らかにイライラ対応された。

二度と来るか!と思って診察室のドアを閉めた。

 

たいていの患者にとって、不妊治療は初めて遭遇する出来事。

正解のない難題に突き当たってしまって、私はこんなに不安に思っているのに、患者の質問にきちんと答えてくれず、素人が下手に勉強して口出すなという雰囲気。

その人のその時の状態に応じてオーダーメードの治療、というのなら耳障りはたしかに良い。

でも、これだけ検査結果が揃っているのだらか、少なくとも「一般的にはこういう順序の誘発法が考えられますね」とか「こんなスケジュールになりますよ」とか、もっと言い方があるだろうに。

 

「とにかくすぐに体外受精」という態度は、私の年齢を考慮してのことと理解はするけれど、新しいクリニックゆえに「できるだけ早く実績をつくりたい」焦りもあるだろう。

ただでさえ気持ちが弱くなっている時に、まさかこんな対応を受けるとは、さらにショックだった。

 

会計の時に受付の女性に「体外受精にステップアップするよう言われたのですが、決めきれなくて・・・」と話したら「そうですよね。最後はご本人が決めないといけないことですからね・・・」と優しく答えてくれたことがせめてもの救い。

このクリニック、受付の人たちはフレンドリーなのだけど・・・