事実婚コンシェルジュ

事実婚を実践しています。妊活の記録に関連して、社会の中の「ジェンダー」や「多様性」について思うことを書いています。

2回目の流産(2018年2月)

30分くらいウトウトして気づいたけれど、やっぱり麻酔の影響で目の周りに星が舞っている感じ。どこかに焦点を合わせるのがつらくて、時計も見たくないくらい。

「目が覚めて初めてトイレに行く時は看護師を呼ぶように」

と言われていたのでナースコールをしてフラフラとお手洗いへ。

当日0時から絶食だったが、飲まず食わずのわりには尿が出る。ブドウ糖の点滴のせいだろう。

病室に戻ったら看護師が血圧を測り、点滴の針を抜いていった。

「もう少し休んでいってもいいですし、大丈夫そうなら診察を受けていってください」

とのこと。

もっと横になっていたい反面、その頃もう15時過ぎで猛烈に空腹。

しばらくゴロゴロしていたがもう帰ることにした。

 

医師の診察を受けると、膣から大きなガーゼを3枚取り出していた。ゴワっとすごい圧力。子宮ってこんなにガーゼ入るんだなと不思議な気持ちで見ていた。ガーゼは当然ながら血まみれで、ちょっとざわっとする。

その後エコーで中に何もないことを確認していた。

医師「じゃあ来週また来てください」

と終えようとしたので

私「手術は問題なく終わったということですよね」

医師「はい」

私「(内容物を)病理検査に出すと聞きましたが、何がわかりますか」

医師「妊娠が『胞状奇胎』という悪性の場合があるので、それがわかります

私「流産の原因はわからないんでしょうか」

医師「原因はわからないですね」

私「習慣性流産かどうかもわからないですか」

医師「習慣性は3回以上流産した場合だからね・・・それも検査するとなると・・・」

要は「胞状奇胎」しかわからないそうだが、これくらいの説明は私が求めなくてもしてほしい。聞いたら答えてくれるのはいいけれど、医師が自分から情報提供しないのはずいぶん患者をバカにしていると思う。手術後すぐで気遣ってくれているのかもしれない、と百歩譲って考えても、私はやっぱり納得できない。

 

私「出血は続きますか」

医師「今日から生理がきたというくらい出血すると思います」

処方された感染症防止の抗生剤(フロモックス)と子宮収縮剤(あすか)、痛み止め(ロキソニン←うちにたくさんあるのに・・・処方する前に聞いてよ)を薬局で購入し、とにかくお腹がすいてタクシーで大急ぎで帰った。

 

帰宅後はバクバクっとご飯を食べて、寝ていたが、お腹の痛みはなく、出血も全然ない!

前回の流産後は2週間くらいダラダラ出血したので、覚悟してナプキンを当てていたが、ほぼ何も出てこない。手術の日から4日目、ようやく茶色のカスカスが少し出てきた。ガーゼ取り忘れてるんじゃないか?と本気で心配していたが、ネットを見ると出血には個人差があるようだ。この点は自然流産より手術の方が楽なのかもしれない。

子宮が元に戻ろうと収縮しているのか、キュっとした痛みがたまにある。手術から4日後に職場復帰したが、歩くと少しお腹に響く感じがあるし、あははと笑うと痛い。

 

流産経験者のブログなどを見ると「とにかく泣いた」というのが多い気がするが、私は涙が出るほどの悲しみや喪失感はないかな。オペ室の様子や四肢が固定されることに衝撃を受け、術後のお腹の痛みに泣く余裕もなかったのかも。そして絶食が何よりもつらくて、空腹感ばかり思い出す。