事実婚コンシェルジュ

事実婚を実践しています。妊活の記録に関連して、社会の中の「ジェンダー」や「多様性」について思うことを書いています。

流産がこわい(2018年6月ごろ)

クリニックでは、「生理を1周期やり過ごしてから、不妊治療を再開しましょう」とのことだったが、とにかく流産がイヤで、怖くて、妊娠にあまり前向きになれない日が続いた。

2月に流産の手術をした夜、パートナーと夕食のことでもめてしまい、彼との関係もますます不安定になってしまった。

本当に些細なこと。彼は私の分も「夕食買って帰るよ」と言っていたのに、帰りが遅くなって、買う時間もなくなったことに、私が腹を立てた。

 

「私ばっかりなんでこんなに痛い思いしないのいけないの」

 

というイライラがむくむくわいてきて、まったく鎮まらない。

 

不妊治療はあまりに不公平感が強い。

仕事の都合をつけて、職場を休んだり、早退や遅刻をしながらクリニックに通って、採血や排卵促進剤のために注射を何度も打ち、排卵の状況に一喜一憂し、人工授精を受けるのは全部、私。

 

「オレだって大変なんだ」

と言うけど、あなたは容器に射精して終わりじゃない。

 

「平日は仕事前に射精する気分になんてなれないのに。

採取後も精液がしばらくダラダラ出るんだ。自分ならイヤだろう」

と言うけど、それって痛くもかゆくもないじゃない。

 

妊娠がわかってからはつわりに苦しんで、流産が決まってもつわりは続いて、痛い手術をして、体調が戻るにはしばらくかかって、なんで私ばっかり。

どうやってもパートナーとこの気持ちは分け合えないんだとよくわかった。

 

それでもちょっとだけ自分を奮い立たせて、6月はクリニックに行ってみたが、直後にパートナーとケンカ。とても人工受精する気になれなくて、予約をキャンセルしてしまった。不妊治療をきっかけにパートナーとうまくいかなくなるって聞くけど、その気持ちよくわかる。彼もきっとそう思っているんじゃないかな。子どもが目的で一緒にいるわけじゃ、ないのにね。