妊娠37週 誘発分娩7日目(オキシトシン)→人工破膜→帝王切開
出産が近づくと胎児がお腹の中央寄りになってくると聞いていたが、私の子も誘発の成果があったのか、少し動いているように感じた。
これは今日、出てきてくれるかな?
「もう出てきていいって~」と何度も声をかけてしまう。
診察後、子宮口は内側4センチ、外側3センチで、今日もオキシトシン点滴、それでも陣痛つかなければ人工破膜(破水)、それでも出てこなければ帝王切開という方針を医師から説明される。
前日同様に点滴を開始したが、今日は週2回の手術日のため、分娩室や手術室は大混乱。みんなバタバタしているし、明らかに人手が足りない!
前日は点滴からずっと分娩室にいてよかったのに、今日は分娩室近くのリカバリールームで待機して胎児心拍モニタリング。点滴はフリースタイル分娩の畳の部屋をさらにカーテンで区切った臨時部屋で開始。隣の妊婦さんはもう陣痛が始まっているようで、様子が全部わかるし、「破水しました」とか、経産婦さんのようで進みが本当に早い!
点滴開始後わりとすぐに、お腹の張りや痛みが増してきたが大きな変化はなし。
午後になって「破水させましょう」と言われ、ドクターが人工破膜。すごく温かい水がダラーっと流れる感覚がわかり、「破水ってこんな感じか!」とびっくりした。
破水後も点滴を継続すると、3分間隔で1分程度の痛みがやってきて、けっこうつらい。バルーン1日目と同じかやや上回るくらいの痛くて、
「ふーっ」「はーっ」
と声が出る。
赤ちゃんには背中を上に向けてほしいとのことで、四つん這いをすすめられ、大きなクッションの上で四つん這いになっていた。痛いのに、陣痛にはならない。
午後2時半ごろ再度内診して、エコーを見ると、胎児が上向きになってしまっていた。期待と逆の方向を向いてしまっていて、臍帯(へその緒)が首に巻き付いている可能性があるとのこと。
私のお腹の張りに合わせて、胎児の心拍も下がる部分が出てきて、このまま頑張っても母子ともに消耗してしまうだろう、帝王切開の方が良いと医師から説明があった。
こんなに頑張ったのにな・・・結局帝王切開しないといけないのかー、とショックだった。
でも子どもが無事に生まれてくることが優先事項だから、手術に同意する。
今日は手術日で手術室の順番待ちがあるため、まずは手術の準備。
着圧ソックスをはき、胃薬や水分を点滴、剃毛、どんどん進んでいくことにあまり心がついていかない。
15:50手術室に運ばれ、麻酔。麻酔科医がいるのが週2回の手術日のみ、ということなので、プロに任せていればいいだろうとは思いつつも、背中から麻酔を刺されて、足先から胸あたりまでどんどん感覚がなくなっていくのが怖い。足の指がむずむずしてきて
「すみません、左足の親指と人差し指の間をぐっとにぎってもえませんか」
という変なお願いをしてしまった。
肩や腕もビリビリしていて、指先には計器を付けられるし、目の前はタオルがかけられて、何がされているのか見えないし、上からカバーまでされた時には「怖いです!」と言ってしまった。顔全体を囲われている状態からは脱して、少し安心した。
あっという間に手術が始まった。
「もう始まっているんですか?」
「始まっていますよ」
切られている感覚はないが、引っ張られる感覚はあって、なんだかぐいぐいやっているなと思っていた。
「赤ちゃん大丈夫ですか?」
「大丈夫ですよ」「今頭出てきました」「からだ」「あしも」
「はい、右側見てくださ~い」「16時14分です!」
右側のトレイに生まれたての赤ちゃんが登場!
ふんぎゃっ、って泣いてる。なんか赤い。
ほんとに?お腹から出てきたの!?
生命体が本当にいたんだね。びっくりして涙が出てきた。
すぐに待機していた小児科医に連れて行かれ、今度は私の左側に再登場。
きれいなっていて、タオルに包まれている。
嬉しいんだけど、まだ全然実感がわかなくて、おそるおそる頭や手を触ってみる。
「小さいねー」という言葉が真っ先に出た。
生まれたては目のあたりが土偶のようだ。
無事に出てきてくれて、よかった。
妊娠37週 誘発分娩6日目(オキシトシン)
起床後、すぐに支度をして7:40分娩室に移動し、胎児心拍モニタリング。
9時前に診察を受け、子宮口は4センチ開いている。やや出血もあり、「おしるし」というほどではないが、子宮口が開いてきている証拠とのこと。
今日は子宮収縮剤(陣痛促進剤)のオキシトシンを毎時10mlずつ、30分ごとに上げながら点滴していくとのこと。毎時120mlが上限だが、毎時100mlを超えても陣痛がつかなければ終了とのこと。
9:30から点滴開始。毎時50mlに上げたあたりから軽くお腹の張りや痛みを感じるようになったが、それ以上の変化はなく、子宮口も4センチから開いていないので14:55点滴を中止して病室に戻る。
さすがに誘発6日目は出産できるかなと思っていたけど、まさかの変化なし。
胎児の心拍には問題ないので、明日再トライかな、という見立てだった。
陣痛が来るか来るかと身構えていたけど、深呼吸で逃せるくらいの痛みしかなく、今のところ一番痛かったのはバルーン1日目。
妊娠37週 誘発分娩5日目(プロスタグランジンE2)
起床後すぐに胎児心拍モニタリング。
午前9時すぎに診察をうけると、前日夕方より少し子宮口の開きが戻っており、4センチ程度とのこと。陣痛促進剤(プロスタグランジンE2)の内服をすることとなった。1時間ごとに1錠ずつ内服で、1日最大6錠。ただし、胎児の心拍が下がったり、苦しいサインが出たらすぐに中止して、陣痛促進剤の点滴か、他の方法で対応するとのこと。
また、子宮口を開く処置を続けているため、炎症が起きている可能性もあるので、感染の兆候があっても、内服を中止する可能性もあり。
10:50 1錠目内服
特に変化なし
11:30 2錠目内服
特に変化なし
バルーンみたいな痛みが来るのか、今か今かと身構えていたが何も起こらず。
12:30 3錠目内服
少しお腹の張りが出てきたかも
13:30 4錠目内服
お腹の張りは感じるが痛いというほどでもない
14:50 5錠目内服
少し痛い時もあるが、深呼吸でやり過ごせるくらい
15:50 6錠目内服
特に変わらず
とりあえず6錠全部は飲み切った。
助産師さんには「全部飲めたのは大成功ですよ!」と励まされる。
午前中に採血があり、夕方ドクターが来てCRPの値が少し高くなっているが、検温を1日3回に増やして、高熱が出ていなければ問題なしとの説明。
痛み来るか~?とずっと思っていたので、意外と穏やかに過ごせて食事もすべて完食で、ちょっと拍子抜け。
パートナーが買ってきてくれたケーキがおいしかった。
昼食のラーメンを前々から楽しみにしていたが、病院食クオリティであまり塩気がなく残念。
妊娠37週 誘発分娩4日目(バルーン)
起床後すぐに胎児心拍モニタリング。
午前9時半ごろ診察があり、子宮口は3センチ開いているとのこと。前日夕方は4センチだったのに、ちょっと狭まってしまった。
今日はもう一度、バルーンを挿入するとのことで、まさかの2日連続バルーン。
バルーンがどんなものなのか、見せてもらった。
本当に水風船みたいだった。棒にしても風船にしても、お産ってけっこう原始的なことをやっているんだな~。
前日は滅菌済の水を150ml注入したが、今日は少なめに120ml注入。
経腟エコーで正しく入っているか、風船と胎児の頭の間に臍帯(へその緒)が下りていないか確認。
終日胎児心拍モニタリングをつけないといけない。ずっとつける時は持ち運びできる子機みたいなモニター機器があり、トイレに行く時は平野ノラみたいな感じになる。
午前中はそれほど苦痛はなく、けっこう余裕で過ごしていたが、午後から5~7分間隔の痛みが強くなってくる。痛みは1~2分程度だが「ふーっ」と声が出てしまう。それでも前日の痛みよりは少しマシ。夕方までだと思うと我慢できる。
午後4時15分ごろバルーンを外し、ドクターが指を入れて子宮口の開きを確認。4~5センチ開いていて、柔らかさも朝より増しているので、大成功!とのこと。
翌日も変わらなければ、陣痛促進剤を使用できそう、でも内服か、点滴かは診察後決めるそうだ。
ドクターの口ぶりだと、明日すぐに生まれてくれるわけではなさそう。
バルーンを外した後も、間隔は長めなものの、定期的な痛みはある。
少し出血していて、シャワーを浴びていたら、ドロっとした血の塊が出てきたが、鮮血が出続けるわけではないので、大丈夫だろう。
妊娠37週 誘発分娩3日目(バルーン)
起床後すぐに胎児心拍モニタリング。
9時すぎに診察があり、前日挿入したダイラパンとラミセルを抜いた。子宮口は3センチほど開いたとのこと。今日はバルーンを挿入することになった。
抜いた棒を見せてもらったら、ダイラパンはプルプルなチューチューみたいな感じ。ラミセルは細めのタンポンのイメージだ。血まみれ。こんなものを入れてたんだなぁ。
少し子宮口が開いたせいか、バルーン挿入は押されている感じはするが、棒の挿入ほどの痛みはなかった。
注射器から水を注入してバルーンを膨らましている模様。
バルーンの端を膣内に収めるため押し込む時に、毛を巻き込みそうになっていてて、となったが、棒よりもずっとマシ。この時はけっこう余裕だった。
バルーン挿入時は、胎児心拍モニタリングを常にする必要があり、私は持ち運び可能なモニターにつながれる。1時間もしないうちに、ひどい痛みがやってきた。4~5分間隔で、「ふーっ」「はーっ」と声を出さないとつらいくらいの痛み。痛み自体は1分くらいで引いていくが、次々と押し寄せて、汗がじわーっと出てくる。
私にとっては陣痛じゃないかと思うくらいの痛みだが、助産師さんはまだ張りも少ないし、バルーンの刺激せいだろうが、陣痛がついているとは言えないとのこと。
そんな中でも昼食はほぼ完食。痛みのない間にかきこんで、痛い時はふーふー言うのを繰り返す。
午後過ぎてから、痛みが少し和らいできた。声を出してしまうのは変わらないが、間隔が6~7分になってきた。
16時ごろにバルーンを抜く。子宮口は4センチほど開いたとのこと。特に内側の開きはよいそう。翌日は陣痛促進剤を使えるかもしれないとの説明。
処置のせいで内部が傷ついて、さらさらと出血したり、破水する可能性があるので、注意するようにとのこと。内診台を下りたら、おしりの下の受け皿にけっこう血がポタポタ垂れていたことに気づき、驚いた。
バルーンを抜いたら、先ほどの痛みがなんだっけ、というくらいケロっとしてしまった。出血はあり、ナプキンが1/3くらい赤くなるが、助産師に相談したら心配ないとのこと。
4ベッド中、私以外の3人が全員帝王切開の日で、バタバタ。前日に隣のベッドに来た女性はバングラ人らしく、夫ともにスパイス臭が半端なかったが、今日はそんな臭いどうでもいいくらいつらかった。
妊娠37週 誘発分娩2日目(ダイラパン+ラミセル)
起床後すぐ、胎児心拍モニタリング。検尿もあり。
朝食後、午前9時前に診察があり、前日挿入したダイラパン5本を抜く。子宮口の開きは2センチ程度とのことで、次はダイラパンに加えて、ラミセルというタイプの違う棒を5ミリと3ミリ組み合わせて、合計8本挿入。バルーンに移行かと思いきや、またも棒。
2か月ほど前に出産した以前の職場の同僚から「出産はクラゲになるイメージで!」と励まされたので、なるべくダラーンとしていた。でも痛いものは痛い、が、途中でちょっと笑えてきた。
前日と同じく、子宮口を鉗子でぐっとひっぱるのが一番痛い。シャープな痛みではなく、ぐいっとされる鈍痛。前日と打って変わって、午前中の方が定期的に痛みがやって来る感じ。前かがみになってよっこらよっこら歩く。
入院してから自分はピンピンしていたが、誘発分娩開始してから、ようやく病人らしい姿・・・
挿入後すぐに2回目の胎児心拍モニタリング。
午後の方が痛みが落ち着いてきた。定期的に痛くはなるが、やり過ごせるくらいの痛みになってきた。その後採血もする。
午後3時と午後8時に胎児心拍モニタリングをして、胎児には特に問題ないことを確認。
夕方にドクターが来て、尿検査と血液検査に問題ないことと、翌日診察して処置を決めましょうと説明していった。
妊娠37週 誘発分娩1日目(ダイラパン)
起床後すぐに胎児心拍モニタリング。
午前中にエコーし、羊水インデックスは3程度、増えてはいないことを確認。
「ゼロになっていないことはよかったと思いましょう」
とドクターに言われる。
内診をして子宮口の開きを確認。これはドクターの指を入れているのか?ぐいぐい押される感じで痛いし、気持ち悪い。
開いていないので、午前9時頃、誘発分娩の第一段階として、水分でふやける棒状のもの(ダイラパン)を子宮口に5本入れる。器具で膣をぐっと開いて、子宮口を引っ張って棒を入れていくようで、既にくじけそうなくらい痛いし、違和感。ずっと押されているような鈍痛がある。
マルトースの点滴はもういらないため、点滴のためにカロリー制限されていた食事の量をもとに戻してほしいと、お願いする。早く頼まないと昼食に間に合わない、と思い3人のドクターと助産師に念押ししてしまった。食事への執着はこんな状態でもすごい。
お昼前に心拍モニタリング。
昼食後から飲むよう、感染症予防のアモキシシリンカプセル250mgを3日分処方される。 毎食後1カプセル内服。
午前中は押されているような違和感だったが、午後から痛みが増してきた。
午後1時から6時くらいまでは、すごく重い生理痛みたいな感じがずーっとあって、張りもある。パートナーに腰をさすってもらうと少し楽になるような気がした。ゆたぽんで腰を温める。
午後と就寝前の心拍モニタリング。
棒の挿入時は1日4回のモニタリングとのこと。
これに加えて1日2回のドップラーでの心拍確認。
夕食後くらいから痛みが治まってきた。
私にとってはかなりお腹の張りを感じるが、まだまだ陣痛の張りではないとのこと。
十分つらかったのにな~。もっと痛くなるのね・・・
動きの制限はなく、トイレやシャワーも自由。少し前かがみになってゆっくり歩かないと痛かった。
それと妙に便意とガスを感じる。ゆるめの便を4回もしてしまった。これも誘発の効果か?