事実婚コンシェルジュ

事実婚を実践しています。妊活の記録に関連して、社会の中の「ジェンダー」や「多様性」について思うことを書いています。

排卵していない月もあるなんて(2016年9月)

女性のカラダはだいたい28日が1周期。

私も26日~28日、というところ。

 

毎週期、そろそろ排卵日、という頃に近所の婦人科でエコー検査を受けていた。

ある月、医者に「今月は排卵していないみたいですね」と言われびっくり。

「え?え?この健康な私が排卵していないなんて、嘘でしょ??」

 

別に珍しいことでもなく、たまたま排卵しない時もあるということ。

でも、心のどこかで「毎月排卵している健康な私」を信じていたから、

自分に何か欠けているのか?という思考が止められなくなった。

 

この時、ちょうどリオ・オリンピック・パラリンピックの真っ最中。

ふと

「私、無排卵だったとしても、パラリンピック出られないんだよな」

と思った。

 

体の一部が明らかにないような「障害」は気づけるけれど、体の機能の何をもって「障害」っていうのか、実はすごくグレーなんじゃないか。

パラリンピックにはいろいろな区分があって、ネットで検索すると、聴覚障害精神障害者は出場不可とのこと。

これって「健常者」側が勝手に区別しているだけで、そもそも完全な人間なんていないよね。

 

誰でも何かしら不調や不都合を抱えて生きているのに、それを「障害」かどうか、って線引きするって実はすごく難しい作業では?

「陸上女子・無排卵の部」とか、「水泳男子・無精子の部」とか、考え出すといろんな種目が出てくる。

そっか、オリンピック、パラリンピックという区別自体がすごくグレーで、境目がなくなったっていいんだよね。

まぁ、この商業オリンピック・パラリンピックがそもそも本来の精神を活かしているのか、という議論は置いておくけれど。

 

「女」とか「男」という性別もそう。

ハッキリと二分できるものではなく、本当はすごくグラデーションがあるもの。

それを無理に分けようとするから不都合が生まれてくる。

 

自分がたまたまこの月、排卵していないようだ、というだけでこんなことを考えた。